第2回:横隔膜ヘルニア

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    症例紹介第2回です。

    手術写真が少しだけ出るかも知れませんので苦手な方はお気をつけください。

    今回は猫ちゃんの横隔膜ヘルニアです。

    まず横隔膜とは心臓や肺のある胸部と、肝臓や腸などの消化管のある腹部を隔てている筋肉の膜です。

    この写真は正常なわんちゃんを横から撮ったレントゲン写真です。左頭右お尻です。


    左の黒いゾーンが胸部(その中央の丸いのは心臓です)、右の白いゾーンが腹部です。この境にある横隔膜が破れてしまうと、、、腹部の内臓が胸部になだれ込んでしまい、、、

    こうなってしまいます(横隔膜ヘルニア)。
    落下事故等の強い衝撃で発生したものの思われました。


    当然心臓や肺が圧迫されて呼吸困難になり、危険な状態に陥ります。

    この子は保護された子猫ちゃんで、
    おそらく生後2ヶ月弱。体重は900グラムしかありませんでした。あまり状態は良くないです。

    このままではもちろんよろしくないので
    破れた横隔膜を閉じに行きます。

    術中写真

    この穴が横隔膜に空いた穴です。
    この穴を通して肝臓や小腸大腸が胸部に入り込んでいました。
    写真では入り込んだ臓器を腹部に戻した所です。

    あとは、虚脱した肺(押されてしぼんでた肺)を圧をかけたり、マッサージしながら復帰させ、胸部の余計な空気や胸水を抜きつつ穴をシッカリ塞いで終了です。

    術後写真

    きれに戻りました。

    ちびっこながら麻酔や術後管理にも耐えて頑張ってくれました^ ^

    いまでは立派な成猫さんです。











    第1回:オトスコープ(耳内視鏡)

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      ブログ作って放置だった症例紹介です(>_<)

      頑張って書いていきたいと思います!



      第一回は猫ちゃんの外耳炎治療でオトスコープが必要だった症例です。



      そもそも犬に比べて外耳炎の少ない猫ちゃんですが、ミミヒゼンダニ(耳ダニ)の感染によるものはわりあいよく見かけます。

      これは外に出る猫ちゃんや若い猫ちゃんに多い病気です。



      このミミヒゼンダニは耳の中でとても強い炎症を起こすため、症状がハッキリでます(掻いたり、首を振ったり、中には中内耳炎になり平衡感覚がなくなり立てなくなる子まで、、、)。

      しかし、診断治療が簡単なため一般的には診断がつけばすんなり治ることが多いです。

      が!

      治療経過をオトスコープ(耳内視鏡)でみていくと、一見治ったように見えて実は奥の方(鼓膜の辺り、耳の穴の突き当たり)は治りきっていない症例が時々います。

      今回の猫ちゃんも初期治療ですぐよくなり、ぱっと見外から見ると治ったようにみえたのですが、、、



      こんな感じで鼓膜前に汚れの塊が鎮座しています。一般の治療ではビクとも動きませんでした。このままの耳内環境ではまた外耳炎がひどくなる可能性が高いです。

      ここで


      オトスコープと特殊な鉗子(精密なマジックハンド的な)を使ってキレイにします。



      これで鼓膜の確認も出来ましたので仕上げに洗浄しておしまいです!

      以外と地味に大変な作業なんです(>_<)

      しかしこれでスッキリ完治です^ ^












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